ペットショップで動物たちがショーケースに入れられ、値段が付けられている様子を見ると、心の中で違和感を覚えます。彼らは命を持った存在であり、商品として扱われる現状に対して、どこか納得できない気持ちがあります。
この記事では、ペットビジネスの問題点について取り上げます。
売る側の問題

ビジネスとして行う以上、どうしても利益の追求が行われます。その結果、しばしば倫理観が軽視されることがあります。
- 過剰な繁殖:犬・猫の体調を考慮しない過剰な繁殖が行われることがあります。犬を大量に繁殖させることだけに特化したパピーミルと呼ばれる施設もあり、問題になっています。
- 引き取り屋:売れ残ったペットや、病気のペットを引き取る業者があると言われています。「引き取り屋」では、ペットは適切な扱いはされず、劣悪な環境で生活させられます。
私はそもそも「ペットビジネス」に否定的ですが、購入する際は信頼できるブリーダーからの購入や、動物保護施設からの引き取りを推奨します。
買う側の問題

悪質な業者による販売側の問題がある一方で、買う側の責任も問われています。
- 安易な衝動買い:「かわいい」という理由で購入したものの、飼うための覚悟や知識がなく、手放してしまう例があります。
- 飼い主の高齢化:高齢者にとってペットは孤独を癒し、散歩のパートナーとして健康面にも良い影響を与える一方で、飼い主の高齢化により今まで通りに飼育ができなくなり、飼育崩壊に至るケースがあります。
フランスの事例
フランスでは2024年からペットショップでの犬・猫の販売が禁止されています。ペットがほしい場合は、ブリーダーから直接購入するか、動物保護施設から引き取ることになりました。
背景には、先ほども記載したように、悪質な業者による利益優先の過剰繁殖や、無計画な購入の果てに捨てられるペットの多さが問題視されたことがあります。
日本の現状

出典:環境省 統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
環境省のデータによると、ペットの引き取り数や殺処分は年々改善しています。
主な要因
- 不妊・去勢手術の普及
- 終生飼育の意識の高まり
- 動物保護団体やボランティアの頑張り
マイクロチップの導入で飼い主の責任意識が向上する取り組みも進む一方、飼い主の高齢化による飼育崩壊の課題もあり、年間1万頭(令和4年度)を超える犬・猫が殺処分されている現状は、手放しで喜べるものではありません。
感想
個人的な意見としては、生き物をお金稼ぎに利用する「生体売買」に反対です。しかし、ペットが心の拠り所になっている人や、本当に大切にしている人がいることも事実だと思います。
売る側も買う側も「モノ」ではなく「生き物」を扱っている意識をしっかり持ち、適切なケアと終生飼育の責任を果たしてほしいと強く願います。
参考資料
- NHK:犬と猫がペットショップから消える日
- 公益財団法人動物環境・福祉協会Eva:犬猫の引取り数と殺処分数
- 環境省:人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト
- 環境省:統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
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